3.子育てに言葉のチカラを使う

調子に乗ってる小学生は絶滅危惧種?

昨年のパンデミック以降、夫も在宅勤務になった我が家は夕食を家族みんなで揃って食べるのが日課となりました。そこでの話題は毎日子供達の学校での話。娘のクラスメイト(特に男子)は良い意味で調子に乗ってて可愛いなと娘の真剣な話をニヤニヤしながら聴いてます♪

昔は調子に乗ってる人を見るとイラッとしていたのですが、よくよく考えると調子に乗るってことはそれだけ自分に自信がある証拠じゃないかと思うようになりました。全てにおいて自信がなかった私にとって、子供の頃に調子に乗れるくらい自分に自信があるって羨ましいし微笑ましいと思って日々娘の話を聞いています。

自分のことがイケメンだと信じて前髪の決まり具合を気にしすぎて先生に怒られたS君

サッカーがめっちゃ上手いと思ってカッコつけてトリックを披露しようと頑張るK君とJ君

実態はともかく算数ができると思い込んで自慢するK君

などなど毎日話題はつきません。
調子に乗った発言をした男子は大抵の場合、物申す系女子にあしらわれるかガツンと現実を突きつけらて言い返せないという縮図です。イギリスで働いているとよく出くわすのが口がうまいキャリア女子。こうやって強いイギリス女性は英才教育を受けてきたのかな〜とも思う今日この頃。

イギリスには調子乗ってる子供達がたくさんいるのですが、日本には絶滅危惧種になってるのでは…と思ったのが娘が一時帰国中にお世話になった学校の参観で見た自己紹介用紙でした。
クラスの大半の子が「私の特技は…です。」という欄に『寝ること』と書いてました。当時9歳小学校4年生になったばかりの子供達の特技が寝ること。しかも、大半の子供が同じ答えだったことに驚きました。

ゲームでも、サッカーでも野球でも遊ぶことでも何を書いても正解なのに揃ったように寝ることと書いている。

9歳の子が特技で寝ることと書くくらい疲れてる。

という現実があるのかなと悲しくなりました。
私は娘がお世話になった学校に30年前に通ってたのですが、きっと当時の私は大半の子供たちと同じように寝ることと書いていたと思います。得意なことなんて何もないと本気で思い込んでいたし、1つしかないと信じていた正解を求めて周りの同級生に聞いて『寝ることって書くよ』と聞いて、『あーそれなら私も』的な感覚で書いていたと思います。

私も未だに「好きなこと何?」と聞かれて咄嗟に答えられるほど自分の強みや好きを理解してるわけではありません。ただ、邪魔されずに1人無心に料理したり掃除してる時間が好きなんだなと思うようになりました。1人でというのが鍵で子供であろうと夫であろうと邪魔されるのがとても嫌なのだということも理解できるようになりました。
自分をまず知るという意味で、どんなことが得意、好きなのかを知る事はとても大事なことだと私は思っています。プロ並みの技術があるから得意なのではなく、自分にとって好きな時間だからというだけで得意や特技として良いのだと思います。
私は娘が乗馬と出会ってからの成長具合を見てきてるので、子供が好きを見つけてからの躍進具合がすごいことを知っています。大会に出るたり表彰されたりなどの経験は一度もありません。だけど乗馬を通して癒され、自分に自信を取り戻していく中で娘は学校の勉強や他のスポーツにも興味を持ち積極的に参加していくようになりました。
周りから認められるくらいの特技があるのは素晴らしいことですが、自分で自分が心地良いと思える時間を知ってることが何よりも大事だなと思います。レゴでもお絵描きでも、ドラえもんののび太君みたいにあやとりでも良い。自分の中の好きを見つけて一人でも応援してくれる見方が見つかれば子供は自信をつけて自ら成長していってくれます。

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