昨日書いた起業塾オープンキャンパスの開催レポ、記事はコチラ。最後に私の事は次回に続きますと含みを持たせて終わりましたので、こちらで熱く語らせていただきたいと思います。
辛かった過去にこそ意味がある
オープンキャンパスでお姉さん的存在の山口ゆかこさんが「私の夢は、すべての人が、そしてこれから生まれてくる子供たちが、安全な環境の中で安心して暮らせるような世の中になること」だと語っておられました。素敵な夢。食に拘りをもち洗剤を極力使わない生活を始めてる私なので一緒に頑張っていきましょう!!と熱いエールを送っていたのですが、そんな時、私の中のもう一人の自分が囁きました。
「で、あんたの夢は何なん?」
私は発表の中で「ロンドンで子ども食堂的な憩いの場を家庭環境に恵まれない子どもたちのために提供したい」という野望を語らせていただきました。この野望は変わらずにあるのですが、他にも何か大事なことを忘れてる気がして頭の中を整理しました。そんな中、私が手に取った本は「おおた としまさ著 - ルポ教育虐待 毒親と追い詰められる子供たち」でした。この本を始めて読んだのは2年前。当時は過去を清算しきっておらず自分の過去の経験とシンクロして悲しみの感情が込みあがってくることがありましたが、今回はいたって冷静に「私はこの経験を通して何を学び、何が伝えられるのだろう?」と考えていました。
本の中にいくつか事例が紹介されていますが、私も似たような経験をしてきました。そして、母親として娘に対して同じような言葉をかけたこともあります。自分が言われて嫌だった言葉を嫌だった口調で娘に対して発していた私は心の中で泣いていました。だけど、その言葉を娘に発しないという選択肢は私の中にはなかったのです。他の選択肢を知らなかったとでも表現すればいいのかもしれません。娘が悪いわけじゃないのに勉強しないからという理由で怒りを抑えられなかった自分。その自分に気づいた時、娘を抱きしめながら「ごめんね」と泣きながら謝ったこともあります。この時が人生で一番辛かった時だったのかもしれません。親からかけられた言葉で苦しんだ時よりも、自分が傷ついた言葉を自分の子供に発してる時の方が何倍も苦しいのです。一人で苦しみを抱え込めず、「両親が私をあんなふうに傷つけたから私は今こんなに辛いんだ。子どもを傷つけたくないのに傷つけてしまうのは両親のせいだ」と私のやりきれない気持ちを全て過去のせいであり、両親のせいだと責任転嫁することでギリギリ精神状態を保っていました。
そこから色々な方の力をかり過去と向き合い今思うことは、「私が娘に対して怒りの感情を抑えられなかった時に心の中で泣いていたのと同じように、過去の両親も心の中で泣いていたのかもしれない。それでも引き返し新しい選択肢を選ぶ勇気が両親にはなかったのかもしれない」という事でした。情報も少なかったし、学歴こそ通行手形であり親のしつけが全てだと思われてきた時代を生きてきた両親だからこその子育てスタイルだったのかもしれません。両親からの愛情は確実にあった。ただ形が違ってただけのこと。心の問題が注目され、私は自分の過去や心と向き合う教材を手にすることもできたし、時間はかかったけれど専門家の力もかり自分なりに辛かった過去にケリをつけることができました。
私はなぜ、苦しい経験を選んできたの?
両親への恨みの感情がなくなったとはいえ、感謝できるようになるまでには更に時間がかかりました。感謝できるようになったきっかけになったのが「苦しい経験が今の私に教えてくれたことは何?その経験から私は何ができるの?」と自分に問いかけたコトでした。「辛かっただけで終わらせてはいけない何かがある」と自分に語り続け、まず初めに辿り着いたのは「私の代で世代間連鎖を終わらせること」という役割でした。だけど、それは私の家庭内だけの役割であって、きっと私にはもっと大きな使命があると奮い立たせて考え抜きました。そして出てきたのが、
私は経験者だから苦しみの渦中にいる方の気持ちが理解できるし、苦しみを克服した先に待ってる幸せな生活があることも知ってる。だからこそ、寄り添える人がいる。苦しんでるママに寄り添っていくことで、そのママの子どもの心も未来も明るく照らせる。
これが私が長く苦しい日々を過ごしてきた中で辿り着いた人生の使命です。30代まで「楽しいってどんな気持ちの事を言うの?」とか「幸せって何?」って真剣に疑問に思ってた私がようやく自分の人生のスタート地点に立ってるんだなと思えるようになった瞬間。今までは自分の人生を生きるための序章。私のメンターのMimiさんは「金持ちの家にかっこいい顔で生まれて、ずっと有名校に通って有名企業に就職しました。今は年収1000万を超えて綺麗な嫁とかわいい子どもたちに恵まれて幸せです。そんな奴の話、誰も聞きたくないやろ?人生波があるから面白いねん。人生の苦境に立たされた時、ホンマにその使命を生きる覚悟があるんか?って神様から聞かれてるねん」と語られてたのを思い出します。もう一人のメンターの早瀬ゆかさんも「私は失敗の数だけは誰にも負けません。だけど、そこでの学びが今役に立っています」と語られています。人生の苦境をどう受け取るか。一見、失敗に見える経験を血肉に変え、過去の自分に感謝できるレベルで受け入れた時、一気に視界は拓けていくものなのだと実感しています。
拓けた先に見えた景色
オープンキャンパスを終えてまだ1週間ちょっとですが、使命を改めて感じ取った時間でもあり大きな変化があった時間でした。
I'm glad to have both of you in my project. I trust you!!
これは、私が所属する部署内で実質上トップの女上司が私ともう一人の同僚にかけてくれた言葉です。今、関わってきた過去のプロジェクトの中で一番難解なプロジェクトに関わらせていただいています。しかも、「この人知識量半端ないし、できる人」だと思っていた同僚と2人でプロジェクトに選ばれて参加させてもらえました。3人で進捗状況や疑問点を話し合った会議の最後にこの言葉を贈ってくれました。できる人だと思ってた同僚と一緒に仕事させてもらう機会を得られたことや、こんな風に感謝の気持ちをサラッと言葉で表現してもらえたことで、「やっと私もここまでこれたんだな。今まで頑張ってきた自分と関わってくださった方々にありがとう」と感謝の気持ちが沸き上がってきました。
その数日後にはクライアントさんとのお話の中で「クライアントさんの頭の中の言葉を言語化するサポート」をしていくことも決まりました。1年前には想像もしてなかったサービス内容。子どもの話を勝手に要約して話の腰を折る常習犯だった私が人の話を聞くという能力を身につけ、得意の言語化を活かしたら「それ教えて!!」って言ってくださったんです。子どもの話を要約して途中で話を遮るのは悪い例ですが、その悪しき習慣にも得られた事があったという事なんですね。注)今では最後まで話を聞いてから、簡潔にまとめて聞き返すようにしてます。我が子たちは日本語間違いも多発するのでね。
私の人生まだまだ始まったばかりです。「私、こんなにやってるのに誰も認めてくれない。私だけめっちゃ不幸やん」そう叫びまくっていた最高に苦しかった時の私に、今の私が贈る言葉はやっぱりこれ!!
人生捨てたもんじゃないよ!!道は拓けるから!! あなたならできる。諦めないで。
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