3.子育てに言葉のチカラを使う

家庭と学校がともに温かい場所であるという理想

長かったロックダウンも段階的解除となり外でなら距離を保って集まっても良くなったイギリス。久しぶりに娘のクラスのママ友たち総勢11人でパブレストランで飲んできました。
話題は9月から進学する中学校の話からティーンの子育て、子どもの偏食問題、からイスラエルの現状(イスラエル人ママがいたので)に至るまで話は尽きな〜い。夫曰くパブ飲みで英会話鍛えるのが一番良いというのも何となく納得できる予測できない話題の飛び方でした。いや〜久しぶりに楽しかったな。

シングルママの恋愛相談で盛り上がるママ飲み

娘のクラスは30人なのでクラスの1/3のママが参加した事になる飲み会で私が驚いたのは、シングルマザーのママの恋愛相談。驚いたという表現はおかしいかもしれませんが、新しい恋人をどうやって見つけるかとか、あの人はどうだとか、ママ友飲みと言うよりも若い頃に戻ったみたい。こういうオープンな恋愛事情良いなとニヤニヤ聞きいってました。
イギリスでは離婚したとしても片親だけが育てるのではなく2人の話し合いで共に親業をシェアして育てていく感じです(私の知る限りです)。
そんなシングルマザーの彼女は実家に戻り父親と暮らしています。息子さんは週の半分を父親の家で、残りを母親の家である祖父宅で過ごす生活です。彼女の恋愛で大切なポイントはやっぱり一人息子を心良く受け入れてくれる人である事。その話を聞いた時に娘がサラリと話してくれた彼女の息子を取り巻く環境を思い出しました。

親には語れない寂しさを学校で話せる環境

彼女の元夫は自分が育児担当の日には学校への送り迎えから友だちとのプレイデート(放課後遊び)までも、そつなくこなしている人です。そんな元夫なのですが、離婚後に新しい彼女ができて一緒に住み始めたらしいのです。息子(A)くんが父親の家で過ごす日も当然その女性はいるらしく、学校で「お父さんの家に行くとお父さんは彼女と一緒にいて構ってくれなくて一人ぼっちで寂しい。お母さんの家ではお母さんとおじいちゃんと一緒で楽しい。お母さんのところで過ごす方が好きなんだ。」と泣きながら話していたと娘は教えてくれました。
この話を聞いて、内容がちょっとシリアスなだけにうかつな返事もできず聞いているに徹していた私ですが、学校でこんな風にAくんが本音で話せる環境があるって素敵だなとも思ったんです。もちろんAくんが感じている寂しさは歓迎されたことではありません。お父さんが息子であるAくんの気持ちに早く気づいて行動を改めて欲しいなと思います。ここからは私の勝手な推測ですが、お父さん宅で感じている寂しさをAくんはお母さんには相談できてないだろうなと私は思ってるので、学校でAくんが本音を吐き出せて少しは心が軽くなってるんじゃないのかなと思ったんです。
娘のクラスは性別の垣根を越えてクラス全員仲がいいです。親同志もすごくフレンドリーで飲みに行ったりするような環境が影響してるのか、子供同士のいざこざは言うまでもなくありますが、子ども間の陰湿な問題は今のところ聞いていません。

親を想う気持ちがあるからこそ話せない話題もある

私は「親は子どもに無償の愛を捧ぐ」というのはちょっと違うなと思っていて、本当は「子どもが親に無償の愛を捧げてくれている」のだと信じています。どんな親でも子どもは親を見捨てることなく受け止めてくれるからです。子どもにとって親は絶対だから…とか現実問題として見捨てられないから…ということもあるとは思いますが、過去の失敗も含めて子どもたちは親の何倍、何十倍の許容力で受け止めてくれていると思います。
Aくんにとって今は歓迎されない状況のお父さんとの時間ですが、「寂しい、構って欲しい」という気持ちにお父さんへの愛情が隠されているのだと私は思います。だからこそお母さんには話せてないだろうなと思うのです。

安心・安全な場がいろんなところにある必要性

いつも子ども目線で最高のおもてなしをするような子育てなんて誰にもできません。疲れてイライラする時もありますし、忙しくて子供たちをないがしろにしてしまう時もあると思います。私の日常だってそんな立派なものではありません。仕事に追われて一緒に遊べない時も、イライラして心ない一言を言ってしまう時もしょっちゅうあります。家族•家庭が安心、安全、ポジティブであることが理想ですが、それが難しい時はAくんのように学校や友達がその声を受け止めてくれる温かい場として機能してくれたら子どもたちにとっては逃げ場にもなり、大人にとってはセーフティーネットになるのではと思いました。A君にとって学校が、そんな温かい場であったことが私にとってすごく嬉しかったことでした。
大人である私たちも子供たちも、ネガティブな感情を温かく受け入れてくれる安心、安全、ポジティブな環境が精神衛生上、絶対に必要です。だけど24時間365日そんな家庭を維持し続けるのは難しいです。だからこそ、子供達にとって学校と家庭が助け合って環境を整えていくことが必要なんだなと改めて考えさせられたひと時でした。

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