3.子育てに言葉のチカラを使う

公文教室でビジネスの本質を学んだ娘 - いったい何が?

約2年通った公文を辞める決意をした娘と公文教室での話を聞いていて、小学生だった私が唯一褒められた「生きる力」を私から引き継いだんだなと思った話を聞いてください。

学問としての国語を学ばない娘が教室でしてること

イギリスで生まれ育つ娘は英語の読み書きは年齢相応ですが、日本語は微妙です。日本でいえば小学校6年生ですが、読み書きのレベルはひいき目に見て小学2年生中盤くらいのレベル。漢字は面白いくらいに間違えるし、カタカナも怪しい。だから公文に通っているわけですが、学べてる気がしないから辞めるらしいです。そう決めたものの退会までの期間はまじめに宿題もして通ってくれています。教室に行った翌日の朝の送りの時間に突然、娘が公文教室の話をしてきました。

娘:ママ、知ってる?日本人のママは夏休みに宿題がないことが心配なんやって。だから、今公文に新しい生徒さんが増えてるっぽいよ。
私:何でそんなこと知ってるん?新しい子ども来てたん?
娘:私の隣で新しい子が親子でコンサル受けててん。それで話が聞こえてきた。現地の子の親は英語のレベルを心配してて、英語と算数の追加を考えてたみたいやねんけど、駐在のお母さんは帰国するときの日本語レベルが心配やって相談してたわ。それでさ、先生が「そうですよね。夏休みに学習習慣つけるのに公文のプリントはとってもいいですよ」って返事してたよ。
私:それビジネスの本質やで。目の前の人のお困りごとを聞いて、それを解決するのがビジネスの本質やから。
娘:そうなんや。今、お金についての本も読んでるから公文の月謝についても気になって。
私:公文行ってすごいコト学んでくんな。
娘:隣に座ってるから聞こえるやん。プリントよりそっちの話の方が面白かったから15分くらいずっと聞いててん。アシスタントの先生から「大丈夫?」って聞かれたから「あっ大丈夫です」って返事して焦ってプリントやってん。今、お金についての本読んでるから余計に気になったんだよね。ママと一緒でS(娘)は気が散りやすいからさ。プリントに集中するのは難しいわ。

という会話を朝の送りの時間に繰り広げてました。自分でも自覚してるようですが学問としての日本語が伸びてる感はなかなか感じられないのですが、公文の教室に行って保護者と教室主幹の先生の会話を全部理解できてる娘。イギリス育ちでこの会話能力は褒めてあげていいレベルかなと思った私です。

学ぶ力と生きる力は同じ - 机の上では学べない学びがいっぱいある

親なら「盗み聞きしないで勉強に集中しなさい。大人の話なんて聞かなくていいの」と言うべきなのかもしれません。だけど、私はあえて娘をとがめなかったし、逆にすごいなと思って聞いていました。大人の会話を理解できる日本語の聞き取り能力もそうですが、お金についての本を読んでるところからビジネスの交渉の場面で何かを感じ取れた娘。そして、それを私にアウトプットしてくれたことに娘の生きる力を感じとったからです。
冒頭にも書きましたが、落ちこぼれまっしぐらな学生時代を過ごした私が、唯一小学生の時に褒められたのが「生きる力」でした。勉強も運動も人並み以下だった私を心配して母が私が小学校6年生の担任の先生に面談時に相談して返ってきた答えが「お母さん、心配しなくても大丈夫です。お子さんはどこででも生きていける子です。生きる力の強い子です」でした。当時の私は知らなかったのですが、アメリカに留学した私の元に遊びに来てくれた母から教えてもらいました。「あの時の先生が言ってたこと本当やったんやわ。こんなところに一人で来て暮らしてるんやもんな。親の私には見えなかったけど、先生だから見えたあんたの秘めた力やったんやろうね」と語ってくれました。
両親は高度成長期を生きてきた世代で、私を育ててくれていた時代は「学歴=より良い人生の通行手形」だと考えられてた時代と言っても過言ではなかった頃。学歴を付けさせることが子どものためであり親の役目だと信じ、子育てに一生懸命だった両親は間違えた教育をしたわけではなく、ただ時代が変わっただけなんだと今では思えるようになりました。そして、アメリカで聞いた母の声をありがたく思い出せるようにもなりました。

未だに私は机の上の勉強は苦手です。だけど、一緒に講座に参加する仲間たちからは「ゆかさんの学ぶ力すごいよね」なんて言ってもらえるようになった私です。学者にはなれないけど、より幸せに生きていくための学びを自分事に落とし込み身につける能力が私には備わっていているのかもしれません。幸か不幸か、そんな私を選んで生まれてくれた娘。そんな娘は小学生時代の私とは比べ物にならないレベルで卓上の勉強もできますが、生きるための学びを取りこむ能力も育ってるんだなと思えた会話でした。まだ11歳だけど、娘はもう大丈夫。どこでも生きていける。私の子供だから。私の娘の子育ては終わり、同志として生きていくステージに来てるんだなと思えた時間。子供から学ぶこと多いな~と思う今日この頃です。

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