数回LMC協会代表の叶理恵さんの音声学習からの気づきについて記事に書いてきましたが、同じ協会の先輩講師である早瀬ゆかさんの起業塾に参加しています。その中のビジネス編2回目を先日受講しました。その中で、マーケティングという言葉の定義について学んだのですが、起業活動だけじゃないなとまたまた再認識した講座でした。マーケティングとは販売(セールス)を不要にする事です。お客様が何を解決したいのか、誰よりもお客様に関心を持つことがとても大切で、自分に向けたベクトルを未来のお客様に向けることが基本。ココまで聞いて、私の中に思い浮かんだのは私が長年悩みまくってきた子育てと会社員としての苦悩を解決する鍵と一緒だなと思ったことでした。
ベクトルを子供に向ける子育て
子育てに悩んでいた頃の私の心のベクトルは自分にしか向いていませんでした。他の人から頑張ってるママでいたい、悪いママだと思われたくないなど、常に自分がどんな母親だと思われているのかに意識が集中して疲れ切っていました。そのため、娘に優しくすることも、娘が何に興味があるのかを考える心の余裕がありませんでした。「娘が道を踏み外したら親として失格だと思われる。」、「勉強がそこそこできないと大学にも行けないし、私と同じような人生を歩ませてはいけない」などなど、娘の人生について考えているふりをしながら実際には全て私自身の事しか考えられていませんでした。
そんな私でしたが、口出しをせず子どもの好きを応援できるようになった今は子育てに対する考えの主人公は子供たち自身になっています。子供たちが何を望み、何がしたいと思っているのか。どんな将来像を描いているのかを先に考えるようになりました。子供たちが夢を叶えるために必要なサポートをすることだけに徹しています。そのために子供たちの話を聞き、サポートをリクエストされたときだけサポートしています。ベクトルを子供たちに向けられるようになってから、お互いに抱えていたストレスは激減し子供たちは自ら夢を見つけて成長していくようになりました。夢を思い描く事のストッパーが外れた子供は興味のある分野だけでなく、学校の勉強でも成果を残せるんだなと娘を見て知ることができました。
会社員としてベクトルの向きを変える
会社では自分に向いていたベクトルをまず成績不振だったチームメンバーに向けてみることにしました。すでにカミングアウトしていますが、自分にベクトルが向いていた頃の私は「何でこんなこともわからないの?こんなこともわからないでよく仕事してるね。」とか思ってました。その事について上司にも「あり得ない」という私の感情をむき出しにして伝えていたと思います。
そこから、同僚にベクトルを向けて相手がメールを受け取って不愉快にならない表現を使う事、実務においては「同僚が理解できていない箇所を洗い出す」ことに注力しました。問題点を把握した後は、私自身の知識を整理し同僚には似たようなケースに対応できるように答えではなく考え方などを伝えていくようにしました。あくまでも相手の間違いを指摘するのではなく、「こうした方がミスが少なくなるよ」という提案として受け取ってもらえるように考慮しました。
同僚にベクトルを向けるようになってから言うまでもなく同僚との関係も良くなり、更には「自分のことをわかってくれない」と敵意しかなかった上司からも評価を受けるようになりました。同僚へのアプローチの仕方を認めてもらえたことと私自身が上司が仕事をしやすいように報告の仕方を変えていきました。こちらの記事でも書きましたが、上司の時間を奪わないことを徹底的に意識してメールを書き、会議に望むようにしました。私が行っている以上に上司は仕事量も責任も抱えているという事を念頭に置いて、自分ができる範囲で行動していくことにしました。会社員として関わる相手の同僚や上司にベクトルを向けることで、上司や同僚からの評価を得られるようになっただけでなく私自身が抱えていた仕事からのストレスが驚くほど激減していき負担に感じることがほとんどなくなりました。
私が師匠と仰ぐ塾長の早瀬ゆかさんも他の先生方も「起業することも会社員として働くことも同じだ」とよくおっしゃっていました。何度も聞いてきた言葉でしたが、なかなか腹落ちさせられるレベルで理解できたことがなかったのですが、ここにきてようやく理解できるようになったのかなと思っています。そこから派生して子育てやプライベートにも応用できる自分ベクトルと相手ベクトルという考え方。私は結構いい歳になってこんな大切なコトを学べたわけですが、独りよがりの暗黒期のゆかちゃんがいたからこそ変化を体現でき伝えることができるのかなと思って当時の自分には感謝しています。ブラック時代のゆかちゃんを部下として同僚として一緒に働いてくれた上司と同僚には申し訳なさと感謝でいっぱいです。子育てでも会社員としてもベクトルの方向でこんなに大きな違いを知ってる私だからこそ、ちょっと雲行きが怪しくなった時に自分自身を振り返るポイントとして常に心に留めて起きた学びとなりました。ビジネスを学ぶって生きることを学ぶ事だなと思えるようになった私。自画自賛ですが、成長したなと思います。